SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop

2009年12月14日の勉強会レビュー

12月14日 18:00~19:30

▼概要
「江口克彦『地域主権型道州制』 」の読書会②(~7章)

▼共催
駒沢大学政治学研究会、専修大学政治学研究会

▼参加者
(駒沢大学メンバー)江尻、大古、岸、楠浦、黒田、奈良、八木、山本、見学者2名
(専修大学メンバー)伊藤(ゲスト)、河野、福田

▼まとめ
【1】担当者
5章→山本
6章→八木
7章→江尻
・担当者はレジュメ持参


【2】議論の展開

テーマ1 地方分権の弊害(現時点のシステムの中での議論)

 ・権限を地方に持ってくるのはいいが、地方にそれを処理するだけの力はあるのか。

   →地方の事務が破たんすると、再び国が介入する口実になる。

  ⇔"やらされている感"が解消されれば(地方が自分からやろうと思ったことをやるようにすれば)いいのではないか。
    (地方に全国規模政策実施の選択権)

    ・人が回らないのであれば、人を増やせばいい。

     ⇔専門性のある仕事なのに、安易に人を増やしていいのか。
        +
      力の弱い自治体は人すら雇えない。

        ⇔国が援助すればいい。ただし、地方には責任と自助努力が求められる。


テーマ2 人的資本について(地域主権型道州制での議論)

 ・地方のポテンシャルを引き出す人

  →州知事や州議会にシンクタンクをつける。
   ……大学院卒の学生など、余っている人材はいる。


テーマ3 地域主権型道州制の条件

 ・「地域を発展させる要素は、愛着と誇り」(専大の地方自治論講義から)

  →何よりも、「"地域"からのボトムアップ」が重要なのではないか。


まとめ 地域主権型道州制についての意見

 八木→やってみてはどうか。

 楠浦→現状のままでいい。地域のニーズには地方行政が応えられるようにすればいい。

 江尻→ゆるやかに地域主権型道州制を導入。まずは地域が独自財源を作れるようにすることから始める。

 大古→国民のニーズが一番大事。国民が地域主権型道州制を求めるのであれば導入を検討する。

 山本→地域主権型道州制は導入するべき。その過程で財政的に弱い州には強い州が支援する。まずは政治システムの改革、人的資本の活用を。

 黒田→地域主権型道州制の描く未来は不確定要素が多すぎる印象があるし、日本においてどんな事態が起きても対応できるかという点で不安がある。現状のままでいい。

 奈良→地域主権型道州制は導入するが、調整しつつ展開すべきで、いきなりすべてを変えてはならない。

 岸→現状の枠組みのまま、地域のレベルによって分権の濃さを変える。

 河野→段階的に地域主権型道州制を導入する。

 福田→現状の道州制議論はともかく、日本全国を巻き込んでの議論になっていない以上、地域主権型道州制は導入すべきでない。ただし、ピジョンがあってそれを実行することを決めた地域に対しては、特区として地域主権型道州制のテストケースを実施してはどうか。

 伊藤→道州制の議論そのものに民意はあるのか。自分の町では合併時にもめたことがあった。道州制導入だってもめると思うので、現状のままでいい。


▼レビュー
 『地域主権型道州制』を終えた。今回は駒沢大学での開催であった。専修大学側からの参加者は直前に2人キャンセルが出たためゲスト含め3人。対する駒沢大学側は見学者を除くと8人と多く、さすが本拠地開催といったところ。どうやら駒沢大学政治学研究会は本格的勉強会開催が初めて(レジュメ作成も当然初めて)だったようだ。勉強会の雰囲気で初めての基礎ゼミの時を思い出した。しかし、その時と違うのは一度話出すと議論が途切れないこと。テーマは単発的だったが、90分静かな時間はほとんどなく終えることができた。駒沢大学政治学研究会とは、また合同でなにかしたいと思える、そんなひと時であった。ただ一つ悔やまれることは、前回(11/10)、今回と写真を撮り忘れたことだ。

文責:福田謙一

本日の勉強会に関して、なにか不満・要望等があれば気軽に福田謙一までメッセージください。
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by senshu-scop | 2010-02-25 22:50 | 勉強会報告