SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop

2009年8月4日の勉強会レビュー

8月4日 11:00~11:40

▼概要
「ロック『市民政府論』 」の読書会②(~7章)

参加者
阿部、田中、中橋、福田(謙)


▼まとめ
【1】担当者
6、7章→田中
・担当者はレジュメ持参

【2】補足

・7章について

粗い部分もあるかもですが、レジュメで補完されるまでのつなぎとして・・・

(最初の社会……夫婦間の社会)
・支配権は夫に置かれるがその権力は彼らに共通の利害関係にある事物と財産にのみ及ぶ。また、夫の権力から妻は逃れる権利を持っている。また、為政者は争いの調停のみを担う。それ以外の規律は、夫婦両者間で決めることが出来た。
・自然権の執行を、定立された法の保護を訴えることができる一切の事件において、協同体に委ねる。ここに、政治社会があるといえる。(⇔自然状態)
・国家は、犯則に対する量刑を決める立法の権力と、構成員以外のものが構成員に対して侵した害を処罰する和戦の権力を持つが、これらはその社会の全ての構成員の所得を守るためである。
・立法権において決められた法(=法律)には、その社会を構成している限り何人たりとも従わなくてはならない。
・絶対君主政は、市民的社会とは相容れない。それは、国王の権力により、構成員の訴えが正当に審議されない場合が生じるからである。また、国王自身があらゆる根拠を使って自己の権力を正当化し、その権力を恣意的に使うかもしれないのである。


【3】担当者の補足コメント

・7章について

1、市民について

そもそも、ロックの思想の根底には自然法に基づく理性の理解があるのかないのかという考え方がある。
 ところで、本章において政治社会を構成するのは自然法の理解が著しい者達のことであり、教育を受けられるブルジョア以外は市民足るための様々なセンスを身につけることが出来ない以上、そこには様々な意見が顧みられることなく死んでいく。
 19世紀イギリスのこうした現実のなかでロックは思考を巡らせたが、この市民感は著しく不当ではないか。もちろん歴史を覆すことはできない。しかし今日的文脈の中で『市民政府』にしばられる市民の範囲を再検討することは必要であろう。


▼レビュー
 今回は一人が体調を崩したため欠席した。気の緩みやすいこの時期、体調には十分気を使ってほしい。少しの油断が病の下。夜はクーラーつけっ放しでいると…
 さて、今回は6、7章の発表であったが、6章については、「昔の君主制」という部分で8章と関連があると感じた。父の持つ権力は、どんな形になろうとも、子の同意なしには認められないのだ。しかし、子と父とを比べた時、果たして子は父権に対して"No"と言えるかどうか。これは怪しいものである。というのも、子は父の保護なしには生きられないからである。ロックは保護する義務(と子による尊敬義務)が合わさった時に父権は発動するとしているが、様々な権力基盤を持つ父に対してこれを認めないというケースは発生するのだろうか。
文責:福田謙一

本日の勉強会に関して、なにか不満・要望等があれば気軽に福田謙一までメッセージください。
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by senshu-scop | 2009-08-09 07:31