SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop

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春合宿報告其の三

 3日目は即興弁論をした。これは「テーマが書かれた紙」と「適当な言葉が書かれた紙」をランダムに選んで、「テーマが書かれた紙」に書いてあるテーマを「適当な言葉が書かれた紙」に書いてある言葉を用いて短い時間で演説をするというものである。参加者は乙幡、西山、筆者(福田(謙))、水谷さんで、それぞれ2回ずつ演説を行った。参加者は選んだお題に赤くなったり青くなったりしながら頑張って演説をした。筆者はというと、人の前で演説をすることに慣れていないせいか、なんかしどろもどろになってしまった。即興弁論をすることはこの先も役に立つであろうということで、今後政研で定期的に即興弁論をする場を設けようという話が出た。
 正午過ぎまで即興弁論をしたあとはオリンピックセンターを出て、解散という流れになった。
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by senshu-scop | 2009-03-25 21:54
以下は合宿二日目(3月12日)の内容である。


午前中はM谷さんによる講演会?というより発表?・・・呼称は定まっていないが・・・から始まった。

テーマ・「日本経済復興への提言」

以下序論部分を引用させていただきたく思います。

「昨年2008年は米国でサブプライムローン問題が顕在化した一年だった。リーマンブラザーズ破たん、AIGが公的資金で救済され、住宅抵当を担うファニーメイ、フレディマックが政府管理下に置かれ、金融市場は信用収縮(credit crunch)に陥った。その後信用冷え込みは実体経済に波及し、ビッグ3の救済、景気対策などの論点を引きずる中08年第四半期GDP成長率は年率で6.2%減少した。一方わが国では年率で12・7%の減少が記録されている。実体経済面で、日本が米国以上に痛手を被った背景には、日本の外需依存型の産業構造がある。GDP寄与率で見れば、日本の外需産業は約20%を占める程度だという楽観論もこれまで眼強かった。しかし、今回の統計をみれば、外需向けの大企業の下請け・系列企業が内需産業の主であるため、実質的には日本は外需依存型経済であることが明示されたといえよう。現在、与党では管義偉議員(自民党)などを中心に政府紙幣活用論が熱を帯び、また、アカデミックにおいても若手を中心にインフレターゲッティングを主張する声も根強い。しかしながら金融市場発のゆがみは、必ずしも金融的に解決されるとは限らない。証券市場や消費市場を支えるための過剰な緩和政策は、公的部門への資金流入を殺ぎ、カントリーリスク(国際価値暴落、金利上昇)の呼び水になってしまう懸念がある。よって、金融政策については過剰化を避け、実効性の確認できるものを採用すべきであり、また、非金融的な経済政策をもって実体経済の生産性の向上に寄与していくことが重要である。以上の認識から現在の金融・産業情勢を踏まえ、米国発の信用収縮に始まる低迷した消費・投資マインドを刺激し得る産業構造への転換をいかにして政府として促進できるかを本レジメの議論の主たる目的としたい。」

以上のような「序論」でM谷さんの発表は始まった。

その後の理論展開は最も重要なところではあるが「其の一」で述べたとおり、意図的に省かせていただきます。


産業構造の転換に必要な要素として、M谷さんはイノベーション(商品化に向けたすべての工程での革新)の誘発、金融市場におけるリスクテイクの奨励をあげられました。

そして、外需依存型の産業構造の垂直的な側面、川上から川下までの垂直的で硬直的な構造をいかにして打破していくかということを述べられておられました。

そのために、農林業などの政府介入の高い市場の一部開放、投資減税などを実施し、一産業の垂直状態を水平化(ある程度垂直状態をのこしたまま)することが必要ではないかと提案されていました。

このあと議論に移る予定でありましたが、その後の岡田先生講演会の時間の都合で議論はお預けとなってしまいました。


その後、休憩をはさみ岡田先生による講演会を行いました。



テーマは「格差社会を考える」


「格差社会」は来年度の岡田ゼミのテーマでもあります。


まず、岡田先生は角栄、大平、橋本、小渕と日本政治における論点を確認するところから論をお始めになりました。

そして、格差がなぜNOGOODなのかという問いから岡田先生のbeliefにかかわる論が展開されました。

格差がなぜいけないのか、政治学にとってお金がなくて進学できない人々が層を成したとき、「我々」の問題として認識されます。もちろん、「我々」と「私」の境界は相対的ですし、重なる部分もあります。

何の見識もない、半径10m以上のこと以外のことを判断する材料を何ら持っていない人々が「層」をなしたとき、デモクラシーを支えるsocietyが形成できない。

ゆえに格差はNOGOODなのであります。

ここでデモクラシーを支える四つのbeliefを提出しました。

1、リベラリズム(ルーズベルトの掲げた四つの自由とは区別された伝統的意味の)

2、政治的寛容(利益の上で一致することを認めること)

3、Equality

4、健全なるペシミズム(我々の水準を超える政府は出てこない)

5、インクリメンタリズム


しかし、デモクラシーを支えるsocietysは格差がなければ生まれない。


極度の格差はsocietyすら生み出さないが、格差が完全になくなってしまえば、デモクラシーも成立しない。

デモクラシーはかようなジレンマを内包しているというわけです。


また、「どーせおれたちは報われないよ」「誰もおれの言うことなど聞いてくれないよ」という人々の極度の原子化は他者に対するtrustが危機にひんしている状態であり連帯、societyが失われる状態だとも述べておられました。

このあと、岡田先生との質疑応答に入りましたが、各自が自分の評価、誰と連帯したいのかという「欲望」などを言い合う結果となりました。

なお講演会詳細も「其の一」に従い、手渡しといたします。

その後は飲み会を行いました。その時分には河野さん、阿部さんおふた方にも参加いただき、荒野に花が咲いた思いがいたしました。



以上が二日目の内容であります。


三日目のレビューは福田くんに依頼しております。

今回、春合宿ということで外部の諸先輩や本学の教授を招いて講演会を行いなど、かなり合宿らしい合宿になったと思います。

お忙しい中合宿に参加いただいたM谷さん、H谷さん、S田さん並びに岡田先生には重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

まだまだ至らない点が多々あるとは思いますが、機会がありましたら今後ともよろしくお願いいたします。

個人的な反省として、段取りをしっかり次回より行おうと思います。それと参加者をもう少し増やせたらな~と思いました。



平成21年3月25日      乙
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by senshu-scop | 2009-03-25 00:45
平成21年3月11日~13日の三日間に及び合宿を行いました。

場所は参宮橋にあるオリンピックセンターで二泊三日で行いました。

宿泊参加者は乙幡、西山、福田、M谷さんの四名。

一日目参加者は福田(ま)、若杉、高田、H谷さん、S田さん。

二日目参加者は高田であります。


一日目、午後よりオリンピックセンター研修室にて、各自の発表をまず行いました。


1、乙幡・・・テーマ「国民国家概念の揺らぎ--国民概念の再既定」

なんともまぁ大風呂敷を広げたなぁと自分でも思っているところであります。


そもそもなぜ、「国民」概念を再既定しなければならないのか、という根本的な部分を全く詰めておらず、具体的にどの国民国家について言っているのか、「場」を限定しないで議論を進めるというなら、どのような概念を理想として提出するのか、そういった根本的な論点がすべて抜け落ちていたわけです。

それは、発表後の質疑応答、議論の場でも突かれました。

「いったいおまえは何が言いたいのか」という「信念」「思い」といわれるものをいかにして現実社会にリンクさせ、論を組み立てていくかが問われているにもかかわらず、それが出来ていませんでした・・・・ただただ自分の「思い」をむき出しにして発表を行ってしまったと思います。




2、西山・・・西山くんの発表はレジメを配らず、政治家の所信表明演説あるいは政策発表演説のような形式で行われました。

硬直化して、世界的な経済危機に対して迅速な対応ができなくなっている「企業」「労働者」「政府」間の閉塞状態を打破するにはどうしたらいいか、そのために西山くんは北欧モデルの「流動的な労働市場」と「政府によるセーフティーネット」を提案し、この北欧モデルをどのようにして日本に導入するか、を発表いたしました。

政治家の演説のように行ったわけでありますから当然、野次や質問が波のごとく押し寄せてきていました。

特に、W大雄弁会出身のM谷さんとS田さんのヤ野次と質問のすごさにはうならされました。

政治家というのは自分の「夢」を多くの国民に理解させて、「あいつの夢のためならおれはついて行くぞ」という国民をどれほど獲得するかに政治家としての力量があらわれるわけです。

そのためには多くの障壁を乗り越えていかなければなりません。あくまで政治家は国民の信託のもとでしか「力」を発揮することができないのです。

西山くんにとっては誰も骨のある反論をしてこない基礎文などよりは得るものは大きかったのではないかと思います。


あの怒号にも似た反論、質問の中でよく耐え抜いたものだと思います。また、政治家を志す者として大きな契機となったものと思います。


その後、夕食をはさんでH谷さんによる講演会を行いました。

「なんでもいいので講演会を」という形でお忙しい中お呼び立てしてしまった無礼は重ねてお詫び申し上げます。

H谷さんにはご専門の安全保障について講演していただきました。

まず、紛争とは何かというところから説き起こし、紛争を「場」に「主体」「争点」「手段」をかけて表す公式としての理解を披露されました。

そして、紛争の解決を「主体の排除」「争点の解消」「手段の抑制」と位置づけておられました。

その後に提出された、紛争解決の一つの方法として挙げられた「限定戦争放置論」ともいうべき論理には稚拙な観念論や現実だからといって簡単にあきらめる、そういったすべてをよせつけない実務者としての重みというべきものを感じました。

また、RMA(軍事革命)つまり非殺傷兵器の登場や、ミサイル等の精密誘導化、航空機等のステルス化はどのようなことを背景にして進んできているのかということをご説明いただきました。

そして、RMAを一言でいうならば、「戦争の倫理化」を背景とする軍事技術の改編であると位置づけておられました。
「誤爆」という考え方が、湾岸戦争以前にはそれほど問題になっていなかったことにいまされながら
ハッとさせられました。


最後に、これから軍事力の有用性というものはいかにして変化していくかという展望を示されて、講演会は終了いたしました。


一日目はこれにて終了いたしました。


なお、乙幡、及び西山、H谷さんの発表された詳細な内容がわからなくなっていることは意図したことであります。

発表された詳細な内容はバイトや飲み会、お仕事等で忙しいこの時期に、わざわざお時間をさいて参加していただいた方々にのみ共有されるべきものと考えています。

ですので、まったく閲覧自由のネット上にあげることは避けさせていただきます。ですが、参加しようにも参加できなかった方々のことも考慮に入れるべきと考えます。

よって、今回の合宿の詳細な発表内容及び講演会の詳細な内容を知りたいという方にはレジメ、メモ帳等のコピーを手渡すという形をとりたい思います。

よろしくお願いします。



今回のこのブログ上に掲載する内容はあくまで概観「レビュー」であります。
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by senshu-scop | 2009-03-24 17:55