SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop

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5月15日 17:00~18:45

▼概要
「松下和夫『環境政策学のすすめ』」の読書会②(第Ⅲ部、第Ⅳ部)

参加者
尾花、河野、田中、西山、二瓶、福田(謙)、和田、駒沢大学の学生2名(ゲスト)

▼まとめ
【1】担当者
第Ⅲ部
レポーター→田中
コメンテーター→和田
第Ⅳ部
レポーター→福田(謙)
コメンテーター→河野
・レポーター・コメンテーターはレジュメ持参


【2】議論の展開

テーマ1 地方分権と環境問題

 ・地方自治体レベルでできることもある。……排出量取引(新宿区の例)

  →地域に合った「環境問題対策」を行うことができる。
    ↓
   次のテーマとあわせて考える。
    ↓
テーマ2 排出量取引

 ・ビジネスとしての排出量取引

 ・産業がメインでない(元から排出量の少ない)国の排出量を買うことによって「環境問題対策」を
 した、といえるのか。

  →先進国が、排出量自体を減らすようにしなければ根本的解決にはならない。

テーマ3 マシューズの主張について

 ・環境破壊が地域紛争の原因となるのか?

  →国際問題の原因にはなるかもしれないが、はたして地域紛争まで拡大するのだろうか。

  ⇔(資料1)「NATO:「温暖化は脅威」 貧困、紛争との関連調査着手」(2008/7/17 毎日新聞)

   →資源争奪、社会構造の変化に関する対立→紛争・戦争に発展するのではないか。

テーマ4 CDMの促進について

 ・経済発展が顕著な国(BRICs)に対して先進国はどのような提携を図っていけばいいか。

  →エネルギー効率の高い技術や、新しいエネルギーの開発技術を教えるようにする。


▼レビュー
 今回は駒沢大学で政治学研究会を立ち上げようとしている2人の学生が勉強会にゲストとして
参加した。それぞれ道州制、国際政治をメインに勉強しているのだそうだ。そんなわけで9人と
いう、これまでで一番の人数の多さで勉強会を開始したわけだが、なかなか全員が発言すると
いったことは難しかった。これは尾花君から指摘があったのだが、次からは注意していきたい。
 もうひとつはレビューの件であるが、時間がたってから書こうとすると内容が不明瞭になりがち
なのでなるべく早くに書いていきたいと思う。
 今回で『環境政策学のすすめ』は終わりを迎えた。今後のことについては次の勉強会で決めて
いきたい。
文責:福田謙一


本日の勉強会に関して、なにか不満・要望等があれば気軽に福田謙一までメッセージください。
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by senshu-scop | 2009-05-27 06:56

勉強会日程

勉強会の日程は普段、mixiのトピックとメーリングでまわしていましたが、当ブログのより一層の活用を目指し、ブログのほうにもこれから勉強会日程を乗せることとします。

このブログでの勉強会告知はあくまでmixi、メーリング等ですでに連絡したことの確認、及び外部の人に向けてのお知らせということにしておきます。

それでは直近の勉強会として

・2009年5月23日
10時より神田校舎にて

『「戦争学」概論』黒野耐著に関する勉強会

及び

1時ごろより引き続き
『政治学入門~ハーバード大学12講~』カール・J・フリードリヒ著に関する勉強会

どちらの勉強会も2時間程度を予定しています。


                            乙幡翔太郎記す
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by senshu-scop | 2009-05-20 02:07

2009年5月16日勉強会報告


日時、5月16日13:15~15:00


概要

丸山真男著『日本の思想』をテキストする勉強会、今回の範囲は123頁~152頁「思想のあり方について」


参加者

乙幡、西山、中橋


まとめ

レポーター、中橋

コメンテーター、西山


議論の内容

レポーターがまず、今回取り上げる範囲の主旨あるいはアウトライン、著者の言いたいことをまとめてきてくれた。しかし、テキストを共有して勉強会を開くのだから、全員一致の読み方あるいは著者の「言いたいこと」を確認してから議論していこうということで、コメンテーターの論点提出後に著者の「言いたいこと」を後追いしてみた。

今回の「思想のあり方について」の主な内容はこうだ、

日本には、どうして思想の体系化や、政治的実践運動での組織化、市民運動の組織化がうまくいかないのか、という問題意識から出発している。そこからその源には日本独特の文化的類型があるからだという話になる。ササラ型とタコツボ型である。日本の文化類型は後者に属し、法律学、経済学、政治学、などの各領域がタコツボのように閉鎖的で、相互的なコミュニケイションが少ないのが日本文化の類型である。このタコツボのなかでは、その中だけでしか通じない「コトバ」が沈澱していき、ますます多元的になる。これは日本のすべての組織等に見られることだとしている。この各々のタコツボから出てきたイメージが社会を覆い、そのイメージが社会の潤滑油になっている。しかし、このイメージが一つの向きに集約されたとき、イメージは怪物化するのである。この怪物を作り出したのは、戦前では「天皇制」出会ったが、戦後「天皇制」という一つの幹を失った日本は、それにとってかわって「マス・コミ」がイメージの怪物化の担い手になっている。ここから多元的なイメージを怪物化させずに合成していく思考法が必要だと結論づけ、そのために、各々のタコツボから、つまり細分化された専門領域からイメージを合成していくのではなく、社会にあるイメージから合成すべきではないか、としているのである。


以上のようなことを確認した上で、日本のタコツボ型組織は「ソーシャル・キャピタル」として日本の強みであり、悪いことではない。そもそも人はイメージ動くのだという論点が提出された。


しかし、以上のような論点は論点として機能しなかった。なぜなら、著者自身「タコツボ型」社会に関して、善悪の価値判断はしておらず、ただ、日本社会の構造を分析したにすぎないからだ。


ここから、新たな論点が導き出され、「タコツボ型社会の中でイメージの怪物化をどう抑制していくか」というものになった。


意見1、マス・コミ以外のイメージを合成するオルタナティブを作る→web?→広大すぎて無理。

意見2、批判しあうとき、互いが罵倒しあわないよう、議論の交通整理人を作る。

意見3、タコツボを形成する要因は過度の被害者意識、謙虚さを超えた卑屈さ、によるものだから、官僚、ジャーナリストなどの一定の「力」を社会に対して持っている人々が、自らが権力者であることを自覚することであることが、イメージが独り歩きして怪物化することを抑制するのではないか。権力に対して自覚的であるべきだ。

意見4、ここまでの意見は著者丸山真男が言っていることじゃないか、丸山の問題意識は高いがその解決法、具体的な政治的実践の場にまで彼は踏み込んでいない、ここが彼の限界なのだ。

以上のような意見だ提出された。意見3、に関して納得するものが多かったように思う。



反省


結局のところ、著者である丸山真男の議論をただ踏襲して終わってしまったように思う。そもそも、大学2、3年が丸山と同じ土俵で相撲を取っても相手にならないのは百も承知だが、丸山批判だけでなく、何かしら丸山の論理に対抗する論理なりを見出したかった。


以上

平成21年5月18日              乙幡翔太郎記す。
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by senshu-scop | 2009-05-18 05:58
5月8日 16:30~17:45

▼概要
「環境政策学のすすめ(松下和夫著)」の読書会①(第Ⅰ部、第Ⅱ部)

参加者
赤星、楠、田中、二瓶、福田(謙)、和田


▼まとめ

【1】担当者
レポーター→福田(謙)
コメンテーター→二瓶
・レポーター・コメンテーターはレジュメ持参


【2】議論の展開

テーマ1 意識改革について

  ・環境問題解決のためには社会構造そのものを変える必要がある。(フィエン)

    a)規制などの新たなルール創設によって変える。

      →一定の効果はあるが"意識のない人"が残り、問題が残る。
       (意識のない人の行動が改革を停滞させてしまう…「他の人もやってるしいいや」)
         →政策が真に対象としているのは"意識のない人"。
              ↓
    b)「カッコイイ」行動にする。(=環境問題を考えることに対するイメージをアップ)

      →企業広告や分別。"エコ"を社会の流れにすれば自発的に行動するひとが増えてく
      るし、企業などに対しても新たなインセンティブを与える。(ポピュリズム)

テーマ2 3つの"環境"

  1)地球温暖化→地球全体の"環境"

    ……漠然としていて具体的な危機を認識できない。
         (ゆえに行動しにくい。ゴアのいう"ゆでガエル"状態。)
      
  2)(排気ガスや黄砂などの)公害→局地的な"環境"

    ……原因も対策もわかっている。(だが様々な利害関係が立ちはだかる。
                        例は日本における公害対策やアメリカの環境対策。)

  3)エネルギー問題→将来世代の"環境"

    ……因果が明らか(ex.石油はいつか無くなる)なので、代替案を考える。しかし、"将来世代"
      を具体的にイメージできない。(先送りにしやすい問題。)

テーマ3 「環境を通しての教育」

  ・子どもに対する「自然体験学習」は事業として評価ができるのか。



▼レビュー
 2009年度の勉強会も本格的に始まり、今回は今年生田からやってきた2年生が過半数を占める
状況の中行われた。人数と言えば、予想人数の倍集まったのには驚いた。総評としては、活気あ
る雰囲気で、メンバーのほぼ全員が議論に参加できているように感じた。
 今年度上半期のテーマは環境政策を扱う。とりあえず導入も兼ねての文献購読を終えた後は
ディベートを含め様々なことを検討していきたいと思う。
文責:福田謙一


本日の勉強会に関して、なにか不満・要望等があれば気軽に福田謙一までメッセージください。
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by senshu-scop | 2009-05-10 16:45