SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop
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9月29日 16:30~18:30

▼テーマ
貧困と教育格差

▼参考文献
阿部彩『子どもの貧困』岩波新書 1157
橘木俊詔『格差社会』岩波新書 1033

▼参加者(敬称略)
赤星、内田、江尻、佐藤、佐野、鈴木(祥)、鈴木(悠)、鈴木(陽)、中橋、二瓶、花田、福田、矢部、山根木

▼まとめ
【1】担当者
鈴木(陽)
・担当者はレジュメ持参。


【2】議論の流れ

鈴木(陽):裕福な家庭が高校無償化を受ければ、その分塾などにお金を費やすことになる。一方貧困世帯は無償化をもってようやくスタートラインに立てる。格差は広がるかもしれないが、スタート地点に立てる子供が増えるところを見ると、高校無償化は有効ではないか。

中橋:格差が問題ではない。スタートラインに立てるかが問題。

鈴木(祥):所得制限をやる場合、市民税のように前年度の所得から算定する手法でやれば、前の年に失業した場合に給付されなくなる可能性がある。所得制限はなしでもいい。格差是正のための高校無償化は賛成だが、お金がかかるのはむしろ大学の方で、教育格差のことを考えるなら、大学のことまで視野に入れないといけない。

江尻:貧困の最低ラインとして、高校までは卒業させるようにはした方がいい。高校を義務教育のようにする。

鈴木(祥):今は事実上、誰でも大学に入れる。高校卒業者と大学卒業者との所得格差は4、5千万もある。大学へ行く意思があるが、親の所得の低さが理由で入れない人たちを支援することが大事。

江尻:"新卒"という枠を撤廃して、18歳から働ける土壌が整えばいい。

福田:高校無償化にするのはいいが、現状、高い学費のかかる大学まで卒業しないと、ある程度の水準の生活が保障されない、構造上の問題がある。

佐野:無償化は賛成。ただ、高校生活で起きる学力の二極化という問題がある。それを是正するためにNPO等を用いて学力水準を全体的に底上げさせるのがいい。

花田:高校無償化は授業料の話。田舎の学校とかでも、所得が低い家庭の子には授業料を無償にするが、それ以外にかかる費用があるのでそこも考えてほしい。もし大学にいけなければ将来なれる職種が狭まる。大学に行きたくても行けない現状こそが教育格差。

佐藤:教育は日本の未来を左右する問題。無償化には賛成だが、やる気のない人まで税金使って醸成するのはいかがなものかという疑問はある。

内田:スタート地点というならば、幼児教育に公的支出を増やしてほしい。フランスやフィンランドでは、30%も支出しているが、日本では7%。

矢部:機会均等という意味では、高校無償化はいい。私立で設備が立派なところを見ると、どのレベルで無償化していいのかという議論がある。(補助金が)施設費の方へまわってしまうのであれば、それは違うと思う。また、教員のレベルが学校で要求されているものに伴っているのかという問題もある。塾へ行かなくてもいい教育がどこまでできるのかという議論はあってもいいと思う。無償化で、経済的に機会均等が担保されたとして、中身は伴っているのかということについて、どうしたらいいのか、と思う。

福田:単純だと思うが、所得の57%を学費に回している現状から、国からの助成によってその学費がかからなくなるわけだから、たとえ(その助成のために)増税があったとしても、帳尻が合うという発想にはならないか。増税によって財源を賄うとすれば、どこまで増税するのか。

鈴木(祥):増税の手法について。生活必需品には税をかけず、ぜいたく品に税をかける。イギリスのように。

佐藤:消費税を上げると、国の税収は本当に増えるのか。逆に消費が冷え込み、逆に減る気がする。法人税を上げれば、企業が法人税の安い地域に逃げることも考えられる。

赤星:消費税が効率的で一番有効。

中橋:消費税は少しずつ、学費等は一気に大量に負担するイメージがある。家計にとってはどちらが負担なのか。

矢部:家計にとってつらいのは決まって出ていくもの(固定費)だから負担は減らしたい。消費税は物を買う時期をずらすことによって調整できる。全体として税金は下げた方がいいと思う。消費税は1%上げると約2兆4000億。だから1%上げれば1兆3000億(※)はカバーできる。だからこそ、10%増税と言われるが、ホントにそこまで増税する必要があるのか疑問。何のために増税するのかも分かりにくくなってしまう。

※「教育安心社会懇談会」での試算。詳しくは⇒http://www.asahi.com/edu/tokuho/TKY200907130122.html

福田:増税するのであれば、その目的は明確にしなくては理解を得られない。かといって低所得者の支援のための消費税増税、あるいはぜいたく品への課税をしたとして富裕層から反発を受けることも考えられる。

矢部:昔は、ゴルフクラブを買うと20%税がかかる時代があった(物品税)。それをなくして一律に課税するようにしたのが消費税。(ぜいたく品への課税というのは)それを前に戻すという話。消費税は公平だとして取り入れられた。

山根木:格差の是正だけで言うなら、消費税増税はいいと思う。増税で子供への負担を軽くして、税負担よりも助成によって浮くお金の方が多ければいい。しかし、これはあくまで子供がいる家庭だけの話なので、それ以外の貧困層に対しては別に対策を立てる必要がある。

福田:増税はするとして、「何のための何の増税か」で判断する時に来ている。

赤星:家庭以外に情報を供給するアクターが乏しい。貧困層支援体制についての情報発信に関しても議論していかなくてはならない。

佐野:増税などの経済政策に行く前に、国民という資本を使う。優秀な人がいるのだから、情報網等を利用して無償で勉強ができる場を作る。

江尻:日本には、税をもっていかれているという感情がある。対して、スウェーデンなど大量の税を払っているにもかかわらず不満が起きない国もある。それは、多額の税金を払ってもサービス等で還元されているという実感があるから。日本には、政治不信があるから、国民は増税に対して納得しない。

内田:所得再分配について、日本は、所得再分配をした後に所得格差が広がっているという逆転現象、社会保障制度や税制度で日本の子供の貧困が悪化している現状がある。まずはこの構造を改善するべき。

二瓶:増税するにあたって、その使い道を国民に示す必要はある。そして、ふさわしい使い方をすれば、納税へのイメージもポジティヴなものになると思う。政府の働きかけの部分が重要になってくる。

鈴木(悠):教育は日本全体を発展させるのに必要なこと。国民が教育の重要性を認識しなくては。いい機会になった。

福田:参加された皆さん、お疲れさまでした。

(敬称略)
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# by senshu-scop | 2010-10-26 01:32 | 勉強会報告
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8月26日 14:30~17:00

▼テーマ
介護保険制度

▼参考文献
なし

▼参加者(敬称略)
江尻、河野、佐藤、鈴木(嗣)、鈴木(祥)、鈴木(陽)、添田、中橋、西山、二瓶、福田、水谷、矢部、山根木


▼まとめ
【1】担当者
添田
・担当者はレジュメ持参。


【2】議論の流れ

矢部:介護保険制度は制度として破たんする可能性がある。自分の身は自分で守る(ピンピンコロリ)ようにしなくては。

添田:「1割負担なら」という軽い気持ちで使う人が増えたことが原因としてあげられる。そのような人が増えれば、制度は持続していく。

二瓶:介護施設に入れない待機老人が多いが、行政として何をするべきか。施設を作ることに意味はあるのか。

添田:施設建設に意味はある。しかし、自治体にはカネがない。だから簡単に作れない。行政は在宅介護を支援していくことが求められる。理想は短期入所サービスと在宅介護をうまく組み合わせた制度にすること。地方自治体では「上乗せ横出し」が行われている。上乗せとは、既存のサービスを上限まで利用できるようにすることに加え、何かを与えること。横出しとは、制度にないサービスを地方の裁量で決めること。また、高齢者住宅を作り、まとめてそこに入ってもらい、コンパクトシティーを形成することでまとめて介護していくことも考えられる。

西山:なぜ、介護の現場に人がいないのか。報酬が足りないからか。介護業界は投資の意味がないのか。

添田:報酬は不適当。投資について言えば、諸手を挙げて投資をするような業界ではない。

中橋:65歳以上で元気な人、40歳で保険料を払っている人(保険料を払ってはいるがサービスを受けてはいない人)は不満を感じないか。

添田:不満はある。しかし、いつ自分がサービスを受ける側になるかわからないという考えの上で"共助"という考えが成っている。

矢部:民間が介護に参入している国はあるのか。そこでは民間は成功しているのか。

添田:アメリカはほぼ民間。ドイツでも民間が介護に参入している。

水谷:中間層以下を対象にして成功しているケースはあるのか。

添田:税金でどれだけ担保するのか、がカギになる。薄利でやっているところはある。

江尻:所得の多い人は民間、少ない人は国のサービス、という風に分ければいいのでは?

添田:不公平感が広がるかもしれない。

福田:しかし、所得の低い層と高い層はたがいに逆転する可能性がある。そこに"共助"の精神は保たれるのではないか。

水谷:制度を持続させるために、負担を一律にupさせるか、所得別に切り離して一部で所得をupさせるか。

添田:逆転する可能性は現実的に考えて低いのではないか。私は、傾斜をつけた上で一律に負担をupさせればよいと考える。

矢部:予防医学ももっと活用したほうがいい。

添田:増大する社会保障を抑制するためには死生観から考える必要がある。多くの人は自宅で亡くなりたいと考えれば、在宅介護の重要性が認識される。そうなれば入院する人が少なくなり、医療保険料の支払いが抑制でき、社会保障費の削減につながる。

水谷:そもそも制度だけ充実させても申請できるひとは限られてしまうのではないか(老老介護者や認知症同士の夫婦、身体障害者など)。

添田:周囲の人や市町村自治体のサポートが不可欠。

福田:参加された皆さん、お疲れさまでした。

(敬称略)
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# by senshu-scop | 2010-09-04 00:51 | 勉強会報告
8月4日 10:30~12:30

▼テーマ
一票の格差

▼参考文献
『総務省 選挙関連資料』(総務庁)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/index.html

▼参加者(敬称略)
鈴木(嗣)、鈴木(祥)、鈴木(悠)、中橋、福田、山根木、横田、Hさん、Sさん


▼まとめ
【1】担当者
福田
・担当者はレジュメ持参。


【2】議論の流れ

鈴木(祥):参議院は解散もないし任期も長いから、国の問題について腰を落ち着けて考える場にする。選出方法としては全国比例代表がいい。

S:参議院は、衆議院で決まったことについて批判して衆議院に戻すという性質から、有能な人物が多い。

H:「1票の格差」が表に出だしたのは、民主党が参院選で負けてから。

鈴木(祥):1人区で自民党は21勝しかしていない。これは自民の利益誘導型政治がボロボロになってきたということ。

福田:確かに「1票の格差」は存在する。しかし、それは現行のルールの上での問題に過ぎない。それに応じた戦術を立てればいい話。

鈴木(嗣):国会議員は、国民の代表でありながら、地域の代表でもある。二律背反的な存在に思える。

福田:同じ問題でも中央と地方とで見方が違う。新たな中央-地方関係を作るためにもすみ分けをした方がいい。

S:議会の形がい化についていえば、選挙をする時、顔とか感情ではなく、政策の有効性を基準にして選ぶようにしてほしい。

鈴木(祥):国政選挙における民意とは何か。

山根木:今回はマスコミの影響が大きかったように思える。

H:W杯中継の合間に自民党のCMが入っていた。しかし、民主党も事業仕分けの時にメディアを使っている。どちらもメディアを使っている。

福田:両党のイメージがメディアによって味付けされている。国政選挙での民意は一種のファン投票のような形になっているのか。

S:それでいいと思う。選挙はメディア戦略が中心。

H:でも、メディアと事実とは同じこともあるし、違うこともある。自分の目で見ないとだめ。各々が考えて投票することが大事。

鈴木(嗣):国民の関心を高くしてくれるよう政党が努力してほしい。

福田:今の民意は政治に関心を持ってはいるが表面的なところしか捉えられていない。その上で、政策面など、一歩踏み込んだ領域に興味を持ってもらえばいいということ。

山根木:現状は、衆愚制に近い。

鈴木(嗣):投票率が高くなりすぎるのも問題に思う。

H:投票する時に、過去、現在、未来、様々な視点から考えなくてはならない。(チェスタートン「死んだ人にも投票させろ」)

鈴木(祥):民意は政党の政策を選んでいるのではなく、その政党を信頼できるかどうかで投票している。今回でいえば、1人区で民主党は信頼を失ったと言えるが、日本全体でみれば信頼度は自民党に優っている。

H:今回の選挙でできた「ねじれ国会」は自民党と民主党という、明確な政策区分を持たない政党同士が話し合う場を形成したということで良かった。

S:そこでは、両党とも理念の違いを表に出してほしい。

鈴木(嗣):しかし、選挙のことを考えれば当たり障りのない政策を上げざるを得なくなり、結局似通ってきてしまう。違いを表に出す勇気があるのか。

鈴木(祥):社会状況は変化した。社会保障について言及しないと当選ができない。細かいところが違うだけで、大まかな流れは似通ってきている。

横田:政治が身近にない。だから関心が持てない。

中橋:あの選挙で、消費税増税について言及している政党は結構あったのに、民主党が増税といったら支持率が下がるのは疑問。あと、自民党が憲法9条改正について言っているがそれが争点に上がらなかったのが不思議だった。

S:外交・防衛問題は身近な問題でないからなかなか関心が持てない。

福田:今の政治に対して国民は関心を持ってみているが、あくまで表面的なところだけしか見ていない。政策まで見てもらうにはどうすればいいか。

H:例えば、地方分権の中身について議論しなければ、地域代表というもの定義(何を代表するのか)についても考えられないと思う。

福田:どんな政策にしても、自分の身近に来る可能性がある。そのことを意識する。

中橋:極限状態で投票に行く人の意見が反映されることが民主主義の意義。

中橋:投票率はそこまで高くなくてもいいと思う。

鈴木(悠):初めてだったので、ついていくのが大変だった。いいきっかけになった。

横田:自衛隊にいた時の経験と、民間人の時の経験を比べていって、一票を投じた方が、国益につながると思う。

鈴木(祥):衆議院の比例復活はやめてほしい。

山根木:「1票の格差」というが、国民の利益になるのであれば、平等でなくてもいいのではないか。

福田:参加された皆さん、お疲れさまでした。
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# by senshu-scop | 2010-08-26 12:06 | 勉強会報告
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6月26日 16:45~18:45

▼テーマ
日本は観光立国になれるのか

▼参考文献
『観光白書』(観光庁)
http://www.mlit.go.jp/statistics/file000008.html
鈴木 勝『観光立国ニッポン事始め』(NCコミュニケーションズ)
鈴木 勝『観光後進国ニッポン、海外に学べ!』(NCコミュニケーションズ)

▼参加者
赤星、内田、小串、尾花、金森、川上、河野、鈴木嗣、鈴木祥、鈴木陽、中橋、二瓶、福田、山口、山根木、山本、和田


▼まとめ
【1】担当者
和田
・担当者はレジュメ持参。


【2】議論の流れ

鈴木(祥):「誘致の分権化」というのは?

和田:国だけではなくて、地方も独自に観光地のアピールをしていく。アピールする先の観光客のニーズに合わせたPRをしていく。

河野:ドラマとのタイアップだけではなく、もっと権限が必要なのか。なぜ、「誘致の分権化」ができていないのか。

和田:地域の協働ができていない。東京と秋田、という具合に複数の都市がプランを共同でつくる。

尾花:ただ権限を与えすぎても逆効果。都市整備の面で難がある。インフラ整備をするときに東京であれば土地がないし、秋田に至っては財源がない。訪日外国人訪問率を見ても、東京だけにかたまっている。関西方面などへも分散させていかないと、都市だけにお金が偏ってしまう。

金森:東京で儲けた分を地方に回していく仕組みを国に作ればいい。

尾花:Jリーグのようなイメージ。みんなで儲けたお金を集めて分配する。

鈴木(祥):観光収入を一回国に集めて、地方のインフラ整備をするために分配する。

小串:観光後進国である理由は?

和田:インフラが整っていない事などが挙げられる。

赤星:旅行客は何を基準に旅行に行くのか?

和田:例えば、韓国であれば温泉、中国であればシュッピングや文化・伝統を知りたいという理由。外国人観光客のニーズは国によって違う。だから、その国のニーズを読んだPR方法をしなくてはならない。外資系企業をつかって旅行プランを作るのが有効だが、日本ではそれが少ない。

中橋:トランジット客の誘致について、関西国際空港はインチョンに勝てるのか?

鈴木(陽):インチョンがターゲットとしている所とは違う層にターゲット合わせるのはどうか。

山本:まずは、発着費用を見直さないといけない。「日本から行った方が安い」という状態にしないとトランジット客は来ない。

尾花:そもそも、外国人が日本に降りるメリットがないと思う。

鈴木(嗣):日本は、物価が高いのも問題。

和田:それほど物価高というわけではなく、物価が高いというイメージがついてしまっている。これを払しょくすることも必要。

河野:1都市集中を懸念しているようだけども、フランスもアメリカもスペインも、都市部に観光客が集まっているのでは。

中橋:どこの地域に観光客を誘致したいのか。

和田:私としては、関西。関西国際空港のインフラを整えれば関西を拠点として、地方に観光客を誘致できる。成田は24時間使えない。滑走路もこれ以上作れない。拠点を関西国際空港にして、関西から地方へ観光客をいかせる。伊丹空港は廃止すべき。そのためにも、関空から大阪市内へのインフラを整備しなくてはならない。

小串:観光立国というのは、GDPに占める観光GDPのわりあいを増やすこと。日本は、訪日外国人が少なく、観光全体の消費の5.7%。フランスでは、37%。日本に外国人に来てもらって、消費してもらうには、何をしなくてはいけないのか。

中橋:観光する先を選ぶときに、インフラを基準に決めるのか? 韓国では日本よりインフラが悪いが人は来ている。日本の観光地に魅力があれば来ると思う。

小串:ヨーロッパの人は東京に来たらそのあとは列車のパスなどで自由に動き回る。別に地方空港のインフラの良し悪しはあまり関係がない。

山本:「どこの人」を「どこ」に連れてきたいのか、を明確にする必要がある。

小串:これからは韓国や中国も経済成長をして、お金も持ってくるのでそれらを狙っていくのがいい。

和田:欧米の人は中国に多く来る。中国に来るついでに、日本に来てもらう。韓国もそうしている。

中橋:では、どうPRしていけばいいのか。

尾花:先進国の人々にどう認知させていくのか。

小串:ビザ緩和という点については、日本は中国・韓国と土俵は同じ。 中国や韓国ではこれから中間層が増えていくので、何もしなくても観光客は増えていくと思う。だが、より伸ばすためには観光会社に頑張ってもらう。

和田:観光業界は経済状態による揺れ幅が大きい。もし景気が悪くなっても、観光客が来てくれるような政策が必要(円高の時に宿泊割引をつける、等)

尾花:(日本のことを)認知させるとしたら、海外のことについて教養があり、興味を持つであろう「教育を受けた人々」を対象にするのがいい。

金森:映画やドラマをきっかけに訪れる人もいる。私もハリー・ポッターを見てイギリスに行った。

山本:日本についての教育という点では、経済や政治の歴史を知っていく中で日本は欠かせないキーワードとなっている。それとは別に、ソフトパワーの輸出。例えばアニメなどを海外に輸出していくことを通して日本を知ってもらうことも考えられる。

小串:日本のアニメの認知度はかなりインターネットの普及も手伝ってかなり高い。フランスやスウェーデン、フィンランド、去年からはバルト三国でも日本についてのイベントが行われている。

福田:日本に興味を持っている人はいて、その人たちをターゲットにして、観光客として日本に来てもらう。その際に、その人たちがどこに行くのかを考えた上でインフラの充実を図ることを進めていかなくてはならない。

小串:ヨーロッパにいて感じたのは、旅行する時のキーワードは「友達」ということ。ヨーロッパでは人の行き来が多い。友達がいるところに行きたくなる。日本の場合、日本から出る留学生の数は減っている。人の生き気が減ってしまうと、外国人観光客の数も減ってしまうのではないか。若者が現地とのつながりを増やしていくことが必要。韓国・中国から日本に来る人たちも、そういう人が多い。

尾花:身近に「日本」があることは重要。

河野:問題は、外国人にとって、日本は住みにくい地域であるということ。日本人の日本語が汚くて聞き取れずコミュニケーションが取れなくて日本のいろんな場所に行かないままに国に戻る学生もいる。労働の面でも、外国人に対して賃金を安くしたり、パワハラをしたりもする。

和田:アンケートを見ると、日本人は礼儀は正しいが、英語力を含めた、外国人とのコミュニケーション力がないと言われる。

福田:インフラなどのハード面も重要だが、語学力、コミュニケーションスキル、労働環境を含めて、外国人にやさしい国にしていくことが必要だし、人的交流を図っていかなくてはならない。その中で、私達が日本の良さを伝えられるようにならなくてはならない。

中橋:観光立国が身近な問題ではなかったので論点が上げづらかったが、色々議論できたので有益だった。

尾花:論点はあやふやだが、発表自体はよく練られていた。

鈴木(祥):知らない事ばかりで議論にあまり参加できなかった。自分でもこの問題について考えていけたらいいと思う。

赤星:論点を絞った方が良かった。

小串:まずインフラと航空代がネックで、それを固めて、そのあとどう中身を詰めていくか。

山本:面白いテーマだった。観光はこれから強くしていかなくてはならない分野。

山根木:知識をつけることができ、とてもためになった。

山口:凄く勉強になった。

鈴木(嗣):外国人訪問者数が先進国で最下位だということがショック。

内田:観光が発展すると国の印象も良くなる。メリットの大きいところを伸ばしていくと、技術革新にもつながる。

金森:今日はとても楽しみにしていたので、たのしかった。

河野:説明が分かりやすかった。もう少し話題を絞ると良かったかも。

川上:自分の知らない事をたくさん教えてもらった。

鈴木(陽):とても分かりやすかった。

二瓶:みんな活発に話せていて、良かった。

和田:今日の論点は広すぎたので、もう少し的を絞った方が良かった。

福田:勉強会に参加された皆さん、お疲れさまでした。
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# by senshu-scop | 2010-07-18 09:06 | 勉強会報告
5月28日 18:15~19:55

▼テーマ
ベーシック・インカムは格差是正につながるか?

▼参考文献
山森亮『ベーシック・インカム入門』(光文社新書)
トニー・フィッツパトリックほか『自由と保障-ベーシック・インカム論争』(勁草書房)
宮本太郎『生活保障 排除しない社会へ』(岩波新書)

▼参加者
阿部、金森、佐野、鈴木嗣、鈴木陽、田中、中橋、二瓶、浜野、福田、寶保、八坂、山根木、若杉、和田


▼まとめ
【1】担当者
二瓶
・担当者はレジュメ持参。


【2】議論の流れ

浜野:最低限度の生活を保障するためなら現物支給(食べ物や住む所とか)の方がわかりやすくていいのではないか。

二瓶:ベーシックインカムの考え方からすれば、何に使ってもいい。最低限生活できるお金を支給するが、それをどう使うかは個人の自由、ということ。

金森:それでは、最低限の生活の保障にはならない。やはり、お米券などの現物で支給したほうがいい。

阿部:個人の生活スタイルは多様で、それら一つ一つに政府はカバーしきれない。だから、お金を支給するにとどめて区切りをつけたと思う。

金森:全員にあげる理由は?

二瓶:所得制限を設けない事で行政のコストを削減する。調査せず、配るだけにしたい。

浜野:助けなくてもいい人まで助けることになる。であれば一律支給はいい考え方ではない。困っている人を救済するのなら生活保護の方がいい。

二瓶:ベーシックインカムは、生きている人全てを守りたいという制度。

阿部:生存権を守るということが目的。労働したから所得を得るのではなく、生きているから(お金を)あげるということ。

中橋:ベーシックインカムを導入すれば、働く人が減ることによって、法人税や所得税は減る。財源はどうするのか。

二瓶:それについては消費税増税や税制の抜本的見直しなどで対応する。

福田:既存の各種保障をベーシックインカム導入に伴って廃止することでそれに使ってきた財源は浮く。一方で、労働人口の減少が起きれば税収減により全体の財源は減る。その中でどのようにしてベーシックインカムの財源を確保していくかが問題。

中橋:ベーシックインカムを導入することで赤字国債を出すような事態になってはかえって問題。

佐野:全員無条件、となると日本に出稼ぎに来ている外国人労働者も対象になるのか。"全員"にどのようにボーダーを付けるのか。

二瓶:日本国籍取得を条件にしてはどうか。

阿部:それだと、在日朝鮮人など長い間日本に滞在しながらも国籍を取得できていない人々や、他国籍の長期滞在者が問題になる。

田中:現行の各種保障制度の対象者でいいのではないか。現行の保障制度の対象外の人々からは(対象範囲について)特段不満はないから、それがベーシックインカムになっても状況は変わらないのではないか。

寶保:貧困層は生活に使うだろうが、高所得者層は貯蓄に使う。それでは景気が悪くなる。一律は問題。

中橋:働いてない人にお金を支給するのであれば、大多数の有権者に受け入れられず、政策として成立しないかもしれない。しかし、一律に配るというのであれば有権者も理解を示すから(一律支給は)いいのではないか。

鈴木(嗣):「労働=所得」という考えはどうすれば変えられるのか。

浜野:介護の仕事やボランティアなど、生活できる所得が期待できないものには、ベーシックインカムしかない。

二瓶:自分の生きたいように生きれるようにするのがベーシックインカムの利点。どのようなライフスタイルを送っても最低限生きられる。

福田:労働は自分のやりたいことを実現するための手段である、ということ。

浜野:現行の生活保護の制度改善でいい気もする。

福田:生活保護制度の改善よりもベーシックインカム導入の方がいいとする理由は?

田中:現行の社会保障制度の廃止により社会保障費の削減につながるから、国債の面では(ベーシックインカムは)いいのではないか。

山根木:財源の捻出について、既存の支出をどこまで削るか。医療費など、廃止されると困る保障もある。

福田:ベーシックインカムの導入によって、所得税、法人税の税収は不安定になるので、財源確保の可能性は未知数。その一方で、個人が働きたいところで働くことができるのだから、より生産性が上がり、技術革新も期待できるという点で、経済成長が見込め、税収増も期待できるという見方もできる。

阿部:財源として、所得税の増税をあげているが、所得の大きい人はたくさん税を取られておいて、支給の面では小さい人と同じというようでは、不公平感が生まれるのではないか。

田中:「労働=寄付」という考え方に転換できればいい。

八坂:お金をもらっても、財源のために消費税が上げられれば物が買えなくなる。そのために支給額を上げれば連動して消費税も上げなくてはならなくなり、キリがなくなる。これで政策として成立するのか。

和田:ベーシックインカムを導入するにあたる部分をもう少し詰めていった方が良かったと思うが、いい発表だった。

寶保:いい思考訓練になった。

金森:これからもいろいろ教えていただきたい。

中橋:ベーシックインカムの考え方を知らなかったので、今日は有意義だった。

浜野:資料が大変良かった。

鈴木(嗣):ベーシックインカムと生活保護の違いについて分かって勉強になった。

山根木:楽しかったので、また機会があれば参加したい。

若杉:政治哲学では、勤労意欲というものは、家庭環境など、運によるものも大きい、という議論もある。

佐野:経済的な面で、割り切ることは割り切るという決断の仕方というものが勉強になった。

八坂:次回はもう少し発言したい。

阿部:予備知識が必要かと思ったが、自分の生活に密着しているので考えやすかった。これからも参加したい。

田中:"国民"の境界という議論もある。ここで学んだことを、他でも活かしていきたい。

二瓶:次はもっと練りに練ったものを用意したい。

福田:勉強会に参加された皆さん、お疲れさまでした。
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# by senshu-scop | 2010-06-01 03:01 | 勉強会報告