SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop

勉強会日程

勉強会の日程は普段、mixiのトピックとメーリングでまわしていましたが、当ブログのより一層の活用を目指し、ブログのほうにもこれから勉強会日程を乗せることとします。

このブログでの勉強会告知はあくまでmixi、メーリング等ですでに連絡したことの確認、及び外部の人に向けてのお知らせということにしておきます。

それでは直近の勉強会として

・2009年5月23日
10時より神田校舎にて

『「戦争学」概論』黒野耐著に関する勉強会

及び

1時ごろより引き続き
『政治学入門~ハーバード大学12講~』カール・J・フリードリヒ著に関する勉強会

どちらの勉強会も2時間程度を予定しています。


                            乙幡翔太郎記す
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# by senshu-scop | 2009-05-20 02:07

2009年5月16日勉強会報告


日時、5月16日13:15~15:00


概要

丸山真男著『日本の思想』をテキストする勉強会、今回の範囲は123頁~152頁「思想のあり方について」


参加者

乙幡、西山、中橋


まとめ

レポーター、中橋

コメンテーター、西山


議論の内容

レポーターがまず、今回取り上げる範囲の主旨あるいはアウトライン、著者の言いたいことをまとめてきてくれた。しかし、テキストを共有して勉強会を開くのだから、全員一致の読み方あるいは著者の「言いたいこと」を確認してから議論していこうということで、コメンテーターの論点提出後に著者の「言いたいこと」を後追いしてみた。

今回の「思想のあり方について」の主な内容はこうだ、

日本には、どうして思想の体系化や、政治的実践運動での組織化、市民運動の組織化がうまくいかないのか、という問題意識から出発している。そこからその源には日本独特の文化的類型があるからだという話になる。ササラ型とタコツボ型である。日本の文化類型は後者に属し、法律学、経済学、政治学、などの各領域がタコツボのように閉鎖的で、相互的なコミュニケイションが少ないのが日本文化の類型である。このタコツボのなかでは、その中だけでしか通じない「コトバ」が沈澱していき、ますます多元的になる。これは日本のすべての組織等に見られることだとしている。この各々のタコツボから出てきたイメージが社会を覆い、そのイメージが社会の潤滑油になっている。しかし、このイメージが一つの向きに集約されたとき、イメージは怪物化するのである。この怪物を作り出したのは、戦前では「天皇制」出会ったが、戦後「天皇制」という一つの幹を失った日本は、それにとってかわって「マス・コミ」がイメージの怪物化の担い手になっている。ここから多元的なイメージを怪物化させずに合成していく思考法が必要だと結論づけ、そのために、各々のタコツボから、つまり細分化された専門領域からイメージを合成していくのではなく、社会にあるイメージから合成すべきではないか、としているのである。


以上のようなことを確認した上で、日本のタコツボ型組織は「ソーシャル・キャピタル」として日本の強みであり、悪いことではない。そもそも人はイメージ動くのだという論点が提出された。


しかし、以上のような論点は論点として機能しなかった。なぜなら、著者自身「タコツボ型」社会に関して、善悪の価値判断はしておらず、ただ、日本社会の構造を分析したにすぎないからだ。


ここから、新たな論点が導き出され、「タコツボ型社会の中でイメージの怪物化をどう抑制していくか」というものになった。


意見1、マス・コミ以外のイメージを合成するオルタナティブを作る→web?→広大すぎて無理。

意見2、批判しあうとき、互いが罵倒しあわないよう、議論の交通整理人を作る。

意見3、タコツボを形成する要因は過度の被害者意識、謙虚さを超えた卑屈さ、によるものだから、官僚、ジャーナリストなどの一定の「力」を社会に対して持っている人々が、自らが権力者であることを自覚することであることが、イメージが独り歩きして怪物化することを抑制するのではないか。権力に対して自覚的であるべきだ。

意見4、ここまでの意見は著者丸山真男が言っていることじゃないか、丸山の問題意識は高いがその解決法、具体的な政治的実践の場にまで彼は踏み込んでいない、ここが彼の限界なのだ。

以上のような意見だ提出された。意見3、に関して納得するものが多かったように思う。



反省


結局のところ、著者である丸山真男の議論をただ踏襲して終わってしまったように思う。そもそも、大学2、3年が丸山と同じ土俵で相撲を取っても相手にならないのは百も承知だが、丸山批判だけでなく、何かしら丸山の論理に対抗する論理なりを見出したかった。


以上

平成21年5月18日              乙幡翔太郎記す。
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# by senshu-scop | 2009-05-18 05:58
5月8日 16:30~17:45

▼概要
「環境政策学のすすめ(松下和夫著)」の読書会①(第Ⅰ部、第Ⅱ部)

参加者
赤星、楠、田中、二瓶、福田(謙)、和田


▼まとめ

【1】担当者
レポーター→福田(謙)
コメンテーター→二瓶
・レポーター・コメンテーターはレジュメ持参


【2】議論の展開

テーマ1 意識改革について

  ・環境問題解決のためには社会構造そのものを変える必要がある。(フィエン)

    a)規制などの新たなルール創設によって変える。

      →一定の効果はあるが"意識のない人"が残り、問題が残る。
       (意識のない人の行動が改革を停滞させてしまう…「他の人もやってるしいいや」)
         →政策が真に対象としているのは"意識のない人"。
              ↓
    b)「カッコイイ」行動にする。(=環境問題を考えることに対するイメージをアップ)

      →企業広告や分別。"エコ"を社会の流れにすれば自発的に行動するひとが増えてく
      るし、企業などに対しても新たなインセンティブを与える。(ポピュリズム)

テーマ2 3つの"環境"

  1)地球温暖化→地球全体の"環境"

    ……漠然としていて具体的な危機を認識できない。
         (ゆえに行動しにくい。ゴアのいう"ゆでガエル"状態。)
      
  2)(排気ガスや黄砂などの)公害→局地的な"環境"

    ……原因も対策もわかっている。(だが様々な利害関係が立ちはだかる。
                        例は日本における公害対策やアメリカの環境対策。)

  3)エネルギー問題→将来世代の"環境"

    ……因果が明らか(ex.石油はいつか無くなる)なので、代替案を考える。しかし、"将来世代"
      を具体的にイメージできない。(先送りにしやすい問題。)

テーマ3 「環境を通しての教育」

  ・子どもに対する「自然体験学習」は事業として評価ができるのか。



▼レビュー
 2009年度の勉強会も本格的に始まり、今回は今年生田からやってきた2年生が過半数を占める
状況の中行われた。人数と言えば、予想人数の倍集まったのには驚いた。総評としては、活気あ
る雰囲気で、メンバーのほぼ全員が議論に参加できているように感じた。
 今年度上半期のテーマは環境政策を扱う。とりあえず導入も兼ねての文献購読を終えた後は
ディベートを含め様々なことを検討していきたいと思う。
文責:福田謙一


本日の勉強会に関して、なにか不満・要望等があれば気軽に福田謙一までメッセージください。
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# by senshu-scop | 2009-05-10 16:45

春合宿報告其の三

 3日目は即興弁論をした。これは「テーマが書かれた紙」と「適当な言葉が書かれた紙」をランダムに選んで、「テーマが書かれた紙」に書いてあるテーマを「適当な言葉が書かれた紙」に書いてある言葉を用いて短い時間で演説をするというものである。参加者は乙幡、西山、筆者(福田(謙))、水谷さんで、それぞれ2回ずつ演説を行った。参加者は選んだお題に赤くなったり青くなったりしながら頑張って演説をした。筆者はというと、人の前で演説をすることに慣れていないせいか、なんかしどろもどろになってしまった。即興弁論をすることはこの先も役に立つであろうということで、今後政研で定期的に即興弁論をする場を設けようという話が出た。
 正午過ぎまで即興弁論をしたあとはオリンピックセンターを出て、解散という流れになった。
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# by senshu-scop | 2009-03-25 21:54
以下は合宿二日目(3月12日)の内容である。


午前中はM谷さんによる講演会?というより発表?・・・呼称は定まっていないが・・・から始まった。

テーマ・「日本経済復興への提言」

以下序論部分を引用させていただきたく思います。

「昨年2008年は米国でサブプライムローン問題が顕在化した一年だった。リーマンブラザーズ破たん、AIGが公的資金で救済され、住宅抵当を担うファニーメイ、フレディマックが政府管理下に置かれ、金融市場は信用収縮(credit crunch)に陥った。その後信用冷え込みは実体経済に波及し、ビッグ3の救済、景気対策などの論点を引きずる中08年第四半期GDP成長率は年率で6.2%減少した。一方わが国では年率で12・7%の減少が記録されている。実体経済面で、日本が米国以上に痛手を被った背景には、日本の外需依存型の産業構造がある。GDP寄与率で見れば、日本の外需産業は約20%を占める程度だという楽観論もこれまで眼強かった。しかし、今回の統計をみれば、外需向けの大企業の下請け・系列企業が内需産業の主であるため、実質的には日本は外需依存型経済であることが明示されたといえよう。現在、与党では管義偉議員(自民党)などを中心に政府紙幣活用論が熱を帯び、また、アカデミックにおいても若手を中心にインフレターゲッティングを主張する声も根強い。しかしながら金融市場発のゆがみは、必ずしも金融的に解決されるとは限らない。証券市場や消費市場を支えるための過剰な緩和政策は、公的部門への資金流入を殺ぎ、カントリーリスク(国際価値暴落、金利上昇)の呼び水になってしまう懸念がある。よって、金融政策については過剰化を避け、実効性の確認できるものを採用すべきであり、また、非金融的な経済政策をもって実体経済の生産性の向上に寄与していくことが重要である。以上の認識から現在の金融・産業情勢を踏まえ、米国発の信用収縮に始まる低迷した消費・投資マインドを刺激し得る産業構造への転換をいかにして政府として促進できるかを本レジメの議論の主たる目的としたい。」

以上のような「序論」でM谷さんの発表は始まった。

その後の理論展開は最も重要なところではあるが「其の一」で述べたとおり、意図的に省かせていただきます。


産業構造の転換に必要な要素として、M谷さんはイノベーション(商品化に向けたすべての工程での革新)の誘発、金融市場におけるリスクテイクの奨励をあげられました。

そして、外需依存型の産業構造の垂直的な側面、川上から川下までの垂直的で硬直的な構造をいかにして打破していくかということを述べられておられました。

そのために、農林業などの政府介入の高い市場の一部開放、投資減税などを実施し、一産業の垂直状態を水平化(ある程度垂直状態をのこしたまま)することが必要ではないかと提案されていました。

このあと議論に移る予定でありましたが、その後の岡田先生講演会の時間の都合で議論はお預けとなってしまいました。


その後、休憩をはさみ岡田先生による講演会を行いました。



テーマは「格差社会を考える」


「格差社会」は来年度の岡田ゼミのテーマでもあります。


まず、岡田先生は角栄、大平、橋本、小渕と日本政治における論点を確認するところから論をお始めになりました。

そして、格差がなぜNOGOODなのかという問いから岡田先生のbeliefにかかわる論が展開されました。

格差がなぜいけないのか、政治学にとってお金がなくて進学できない人々が層を成したとき、「我々」の問題として認識されます。もちろん、「我々」と「私」の境界は相対的ですし、重なる部分もあります。

何の見識もない、半径10m以上のこと以外のことを判断する材料を何ら持っていない人々が「層」をなしたとき、デモクラシーを支えるsocietyが形成できない。

ゆえに格差はNOGOODなのであります。

ここでデモクラシーを支える四つのbeliefを提出しました。

1、リベラリズム(ルーズベルトの掲げた四つの自由とは区別された伝統的意味の)

2、政治的寛容(利益の上で一致することを認めること)

3、Equality

4、健全なるペシミズム(我々の水準を超える政府は出てこない)

5、インクリメンタリズム


しかし、デモクラシーを支えるsocietysは格差がなければ生まれない。


極度の格差はsocietyすら生み出さないが、格差が完全になくなってしまえば、デモクラシーも成立しない。

デモクラシーはかようなジレンマを内包しているというわけです。


また、「どーせおれたちは報われないよ」「誰もおれの言うことなど聞いてくれないよ」という人々の極度の原子化は他者に対するtrustが危機にひんしている状態であり連帯、societyが失われる状態だとも述べておられました。

このあと、岡田先生との質疑応答に入りましたが、各自が自分の評価、誰と連帯したいのかという「欲望」などを言い合う結果となりました。

なお講演会詳細も「其の一」に従い、手渡しといたします。

その後は飲み会を行いました。その時分には河野さん、阿部さんおふた方にも参加いただき、荒野に花が咲いた思いがいたしました。



以上が二日目の内容であります。


三日目のレビューは福田くんに依頼しております。

今回、春合宿ということで外部の諸先輩や本学の教授を招いて講演会を行いなど、かなり合宿らしい合宿になったと思います。

お忙しい中合宿に参加いただいたM谷さん、H谷さん、S田さん並びに岡田先生には重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

まだまだ至らない点が多々あるとは思いますが、機会がありましたら今後ともよろしくお願いいたします。

個人的な反省として、段取りをしっかり次回より行おうと思います。それと参加者をもう少し増やせたらな~と思いました。



平成21年3月25日      乙
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# by senshu-scop | 2009-03-25 00:45