SCOPの活動予定・活動記録を主に書いていきます。


by senshu-scop
平成21年3月11日~13日の三日間に及び合宿を行いました。

場所は参宮橋にあるオリンピックセンターで二泊三日で行いました。

宿泊参加者は乙幡、西山、福田、M谷さんの四名。

一日目参加者は福田(ま)、若杉、高田、H谷さん、S田さん。

二日目参加者は高田であります。


一日目、午後よりオリンピックセンター研修室にて、各自の発表をまず行いました。


1、乙幡・・・テーマ「国民国家概念の揺らぎ--国民概念の再既定」

なんともまぁ大風呂敷を広げたなぁと自分でも思っているところであります。


そもそもなぜ、「国民」概念を再既定しなければならないのか、という根本的な部分を全く詰めておらず、具体的にどの国民国家について言っているのか、「場」を限定しないで議論を進めるというなら、どのような概念を理想として提出するのか、そういった根本的な論点がすべて抜け落ちていたわけです。

それは、発表後の質疑応答、議論の場でも突かれました。

「いったいおまえは何が言いたいのか」という「信念」「思い」といわれるものをいかにして現実社会にリンクさせ、論を組み立てていくかが問われているにもかかわらず、それが出来ていませんでした・・・・ただただ自分の「思い」をむき出しにして発表を行ってしまったと思います。




2、西山・・・西山くんの発表はレジメを配らず、政治家の所信表明演説あるいは政策発表演説のような形式で行われました。

硬直化して、世界的な経済危機に対して迅速な対応ができなくなっている「企業」「労働者」「政府」間の閉塞状態を打破するにはどうしたらいいか、そのために西山くんは北欧モデルの「流動的な労働市場」と「政府によるセーフティーネット」を提案し、この北欧モデルをどのようにして日本に導入するか、を発表いたしました。

政治家の演説のように行ったわけでありますから当然、野次や質問が波のごとく押し寄せてきていました。

特に、W大雄弁会出身のM谷さんとS田さんのヤ野次と質問のすごさにはうならされました。

政治家というのは自分の「夢」を多くの国民に理解させて、「あいつの夢のためならおれはついて行くぞ」という国民をどれほど獲得するかに政治家としての力量があらわれるわけです。

そのためには多くの障壁を乗り越えていかなければなりません。あくまで政治家は国民の信託のもとでしか「力」を発揮することができないのです。

西山くんにとっては誰も骨のある反論をしてこない基礎文などよりは得るものは大きかったのではないかと思います。


あの怒号にも似た反論、質問の中でよく耐え抜いたものだと思います。また、政治家を志す者として大きな契機となったものと思います。


その後、夕食をはさんでH谷さんによる講演会を行いました。

「なんでもいいので講演会を」という形でお忙しい中お呼び立てしてしまった無礼は重ねてお詫び申し上げます。

H谷さんにはご専門の安全保障について講演していただきました。

まず、紛争とは何かというところから説き起こし、紛争を「場」に「主体」「争点」「手段」をかけて表す公式としての理解を披露されました。

そして、紛争の解決を「主体の排除」「争点の解消」「手段の抑制」と位置づけておられました。

その後に提出された、紛争解決の一つの方法として挙げられた「限定戦争放置論」ともいうべき論理には稚拙な観念論や現実だからといって簡単にあきらめる、そういったすべてをよせつけない実務者としての重みというべきものを感じました。

また、RMA(軍事革命)つまり非殺傷兵器の登場や、ミサイル等の精密誘導化、航空機等のステルス化はどのようなことを背景にして進んできているのかということをご説明いただきました。

そして、RMAを一言でいうならば、「戦争の倫理化」を背景とする軍事技術の改編であると位置づけておられました。
「誤爆」という考え方が、湾岸戦争以前にはそれほど問題になっていなかったことにいまされながら
ハッとさせられました。


最後に、これから軍事力の有用性というものはいかにして変化していくかという展望を示されて、講演会は終了いたしました。


一日目はこれにて終了いたしました。


なお、乙幡、及び西山、H谷さんの発表された詳細な内容がわからなくなっていることは意図したことであります。

発表された詳細な内容はバイトや飲み会、お仕事等で忙しいこの時期に、わざわざお時間をさいて参加していただいた方々にのみ共有されるべきものと考えています。

ですので、まったく閲覧自由のネット上にあげることは避けさせていただきます。ですが、参加しようにも参加できなかった方々のことも考慮に入れるべきと考えます。

よって、今回の合宿の詳細な発表内容及び講演会の詳細な内容を知りたいという方にはレジメ、メモ帳等のコピーを手渡すという形をとりたい思います。

よろしくお願いします。



今回のこのブログ上に掲載する内容はあくまで概観「レビュー」であります。
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# by senshu-scop | 2009-03-24 17:55
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(北区役所 ※暗いです)


・中小企業の保護について
(区長の所信と戸枝議員の質問より)
 北区は、中小企業の保護として公園などの臨時修繕費を予算計上したほか、前払金対
象事業や地元業者の工事受注の機会を拡大するなどを行っている。自分の父は不動産業
を営んでいるが、確かに中小企業(建設業)の仕事は減ってきているという。その中で、
大企業にだけ仕事を回すのではなく、区内企業に対して(ほぼ優先的に)仕事を回すと
いうことは大きな成果があると考える。仕事がなければ金は得られず、金が得られなけ
れば消費に回ることもないからである。


・区役所における書類の電子化について
(戸枝議員の質問より)
 エコとよく言われる現在、北区役所では書類の電子化がすすめられていて、区役所全
体での書類の取扱量は順調に下がってきていると議員は述べていた。ここで議員が取り
上げたのが区議会事務局における書類の量である。議員が言うには、事務局からの書類
を積み上げてみると1メートルはあったという。すごい量である。議案にかかわるものは
ともかく、事務的な書類は積極的に電子化していいのではないか、と筆者は考える。も
ちろん、メールやポータルサイトを作るなどして代替策を作っていく必要があるが、年
間に使う紙の量を考えれば経費削減と環境対策が一石二鳥で行える提案なのではないか
と思う。
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# by senshu-scop | 2009-02-27 14:16
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※手前の建物は中野サンプラザ
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(中野区役所)

・「里・まち連携」事業について
(佐伯議員の質問より)
 議員の質問(とそれに対する答弁)のなかで出てきたのが、この「里・まち連携」事業
である。これは、中野区と地方の自治体が協力して、互いの長所を利用したり、互いの
短所を補い合ったりするものである。ちなみに協力する自治体は過去に中野区と交流が
あったところの中から、この事業が実行可能なところが選ばれている。連携を行う具体
的な分野はというと、「農作業などを通して自然と触れ合う機会を作る」、「生産地と
消費地との交流により「食の安全」を担保する」、「自然エネルギーの活用の場を共に
つくる」の3つである。このうち「自然エネルギーの活用の場を共に作る」という点に
ついて、2017年までに茨城県常陸太田市に「区民風車」を3基作るという計画が建てら
れている。ちなみに「区民風車」で発電した電力は電力会社に売るそうで、議員が質問
の中で「温暖化対策に太陽光パネルを宮内に設置してはどうか」という提案に対して区
長は「設置お金がかかるので、(やるとしたら)「区民風車」で発電した電気を売ったお
金をそのたしにしたい」と言っていた。
 筆者は地方都市との交流(ただ交流するのではなく、「内容のある」交流)については
去年新宿区議会で聞いた「新宿区における長野県伊那市との二酸化炭素排出権取引」の
例しか知らなかったので今回また違った形での連携の仕組み(進行中のため軌道に乗るか
どうかは分からないが)を知ることができた。中野区の取り組みは一つの目的の達成で
終わるだけではなく、地方との連携を手段としてさまざまな問題を解決していくという
大きなくくりで事業を作っているところは評価ができる。しかし、あまり広げすぎて個
々の連携事業が薄くならないか、という懸念が筆者には残った。なぜなら、相手はたく
さんの地方都市だろうが、それらの都市と連携するのは中野区ただ1つだからである。
(参考:「新たな地域間交流「里・まち連携」の推進について(案)」中野区HP)
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# by senshu-scop | 2009-02-24 02:35
参加者は菅原光先生、乙幡、西山、中橋である。


場所は専修大学菅原光研究室。

時間は3時間半である。

前回の議事録方式で書き込んだところ、「長すぎて読むに堪えん」というご意見が寄せられたので、方式を改め、議事内容を完全に編集した上でのレビューという形で今後書き込んでいきたいと思う。

さて、今回のテキストは『文明論之概略』で、範囲を第6章までとして、参加者は読んできたわけであるが、全体的に(自分も含めて・・)読み込みが浅く、テキストの内容から離れて価値観論争、原理論争に発展してしまった感がある。(菅原光先生は除く)

菅原光先生にもそれなりに参加していただき、議論の交通整理を行っていただいたが・・・・読み込みが浅いわけであるから、論拠となる個所を的確に指摘することすらできない。惨憺たるものだった。

であるから、3時間半の時間のうち、その大半は雑談(政研の今後や、学問の方法といった大変有意義な雑談ではあった・・・)で終わってしまった。

「菅原先生相談会」「菅原先生と話す会」ということなら大成功であった。


とはいっても『文明論』の議論も少しはしたわけで、そこで話した主な内容を一応書いておく。


「国体について」・・・・・ここでは、福沢が使う「国体」という言葉の定義と明治期当時の一般的な国体の意味、それから明治以前の水戸学や国学に見られる「国体」の定義の相違を確認し、昭和初期の「国体」の意味との相違も確認した。


「社会について」・・・・またまた「society」についての議論である。ここでは、当時の日本、あるいは現代の日本でも使われている「世間」という言葉と「社会」という言葉の違いについて議論した。「世間の目」というものが何であるかわからないのに、規範に近い力を持つのはなぜか。いまだに日本は「個人」と「社会」を確立できていないのではないか。このような問が発せられた。

お忙しい中、菅原先生には会場を用意していただいたばかりでなく、ある程度参加までしていただいた。

にもかかわらず、『文明論』にかんして踏み込んだ議論ができず、その点では大変後悔と自省の念に駆られている。


とはいえ、長い時間菅原先生とお話ができたことは参加者全員にとって大きな収穫であり、有意義な時間であったとも思っている。

reviewとしていい出来なのかはわからないが、reviewの名詞用法の意味には「反省」や「回顧」、「概観」という意味もあるので、まぁ今回は「反省」ということで。



ちなみに次回の勉強会は2月27日一時より神田で行います。

あと、合宿の参加者がいまだに確定していません。自分に「保留」と伝えている方は早急に態度をお示しください。詳しい内容がわからない場合は乙幡までお問い合わせください。




平成21年2月22日       乙
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# by senshu-scop | 2009-02-22 01:24
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(荒川区役所)


・介護支援ボランティア制度について
(吉田議員の質問より)

 議員の質問の中で取り上げられたのが、「介護支援ボランティア制度」である。この
制度は東京都稲城市で開始され、現在では千代田区、足立区、世田谷区で実施されてい
る。内容はというと、まずボランティア登録した高齢者に介護現場で職員の手伝いをし
てもらう。具体的には話し相手、散歩や館内移動の補助、食堂での配膳・下膳などであ
る。そして、それらの活動をやったことに対して参加した高齢者はポイントを得ること
ができる。そのポイントがたまると、介護保険料から一定額差し引かれるというもので、
年間最大5000円が介護保険料から差し引かれる。介護現場で働く職員は自分たちの仕事
が若干とはいえ軽減され、参加する高齢者もボランティア活動を通して体を動かすこと
により介護予防にもなるという、一石二鳥ともいえるものである(ただ、申請制であると
はいえポイントという報酬が出ると確定している時点でボランティアと呼べるかどうか
問題はあるが)。問題点としては、さきほども述べたが報酬が得られる活動をボランティ
アと呼べるのかということ、それに加えて在宅介護についても制度を適用すべきか、保
険料を減免する以上介護保険自体の運営が可能なのかということがあげられる。制度の
対象範囲拡大については、在宅介護にまで制度を広げた場合に対象者の規模が飛躍的に
上がるということにどう対応していくか、という課題がある。なんにせよ、介護に関わ
る人口が増加している(稲城市では平成21年1月31日時点で294人が登録している)ので、
介護するという目的自体に対してはプラスになっていると言えるのではないか。
(参考:「稲城市介護支援ボランティア制度」稲城市HP)
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# by senshu-scop | 2009-02-20 17:43