2/13 練馬区議会一般質問レビュー
2009年 02月 15日
(練馬区役所)
・区役所の屋上に菜園を
(小川議員の質問より)
今回の小川議員の質問において、練馬区役所の屋上にある庭園についての提案があ
った。この庭園は「屋上緑化見本園・屋上庭園」(写真参照)といい、議会のある西棟
10階テラスに広がっている。そこでは、26の事業者の協力によって25の区画それぞれ
にさまざまな屋上緑化技術が用いられた屋上緑化がなされている。議員は、「ただ緑
化するのではなく、食べられる野菜などを植えれば愛着がわくのでは」として、この
屋上庭園をハーブ園にしてはどうか、という提案をしたのである。ヒートアイランド
対策などが目的で施されるビルの屋上緑化だが、ただ草花を植えるというだけではな
く、野菜などを育て、収穫したものを食べるという流れができれば広く認知され、愛
着もわくことだろう。区役所や区の施設などでまずは実験し、うまくいくようであれ
ば区内のほかのビルなどにも設置を呼びかけるということもできる。渋谷区でも、神
南分庁舎屋上などで屋上緑化がなされているようだが、この際野菜を作ってみてはど
うか。先例は練馬区の他、質問中でも触れられていた新宿区役所での「歌舞伎町の野
菜」もある。渋谷もうまくいけば、「しぶやの野菜」ができるのではと筆者は考える
のである。できた野菜を「しぶやフェスタ」などで売り出せば区のPRにもなるのでは
ないか。
(「屋上緑化見本園・屋上庭園」)
・ネーミングライツの問題点
(山田議員の質問より)
昨年10月に渋谷区議会を傍聴したとき、ネーミングライツの問題が取り上げられた。
そのとき筆者はこの政策を企業側・区側双方にいい効果を生むものとしてしか見るこ
とができなかったが、今回この質問を聞いて筆者の中に新たな問題点が浮上した。そ
れは「名称が定期的に変わる」ということである。ネーミングライツは企業と自治体
との契約で成り立っていて、その契約には期限がある。よって、契約企業が変わるか
契約がなくなれば施設の名称は変わったり、元の名前に戻ったりするのである。ネー
ミングライツはある程度知られた施設などで実施してこそ企業側にもインセンティブ
が生じるという話はすでにしたが、そうである以上、その施設はランドマークとして
の役割を持つものであることが多く、その施設の名前が定期的に変わる可能性がある
のはあまりいいとはいえないのではないだろうか。名称が変わるたびに全ての地図を
変えねばならず人や金がかかるし、全国に知られた施設はともかく本来の名称の認知
度が薄れてしまう施設が出てくることもありうるのである。
by senshu-scop
| 2009-02-15 19:25